pacman -Syu は呪文じゃない!

2026/06/06 公開

はじめに

Arch Linuxでパッケージをインストールする場合、通常はpacmanを使用すると思います。
たとえば、gitをインストールするには、以下のようにコマンドを入力します。

Terminal window
sudo pacman -S git

初心者でもこの程度ならなんとなく意味は想像できると思います。
それでは、システムのパッケージをアップデートしてみましょう。

Terminal window
sudo pacman -Syu

一気になにをしているのかがわからなくなってしまいました。
もちろん、pacman --helpでヘルプを見れば解決しますし、そうすべきです。
しかし、初心者のうちにこのような呪文をすべて調べて理解するのは大変です(なによりめんどくさい)。

そこで、この記事ではこのような短縮オプションを使わずにpacmanを使用する方法をまとめます。

よく使うコマンドを短縮せずに書く

pacman -S "package" パッケージのインストール

Terminal window
pacman --sync "package"

-S--syncに対応しています。

--syncはインストール専門のオプションではなく、リモートリポジトリ上のパッケージを扱うためのオプションです。
そのため、インストールだけではなく、アップデートや検索などにも使われています。

pacman -Syu システムのアップデート

Terminal window
pacman --sync --refresh --sysupgrade

-y--refresh-u--sysupgradeに対応しています。
--refreshはリポジトリのデータベースを更新するオプションです。
--sysupgradeは(システムの)全てのパッケージを更新するオプションです。

pacman -Ss "search_word" パッケージを検索

Terminal window
pacman --sync --search "search_word"

-s--searchに対応しています。

pacman -Qdt どのパッケージからも必要とされていない依存パッケージ一覧を表示

Terminal window
pacman --query --deps --unrequired

-Q--query-d--deps-t--unrequiredに対応しています。
--queryはインストール済パッケージのデータベースに問い合わせるオプションです。
--depsは依存関係としてインストールされたパッケージを表示するオプションです。
--unrequiredはどのパッケージにも依存されていないパッケージを表示するオプションです。

pacman -R "package" パッケージの削除

Terminal window
pacman --remove "package"

-R--removeに対応しています。

依存関係もあわせて削除するpacman -Rnsは以下のようになります。

Terminal window
pacman --remove --nosave --recursive "package"

-n--nosave-s--recursiveに対応しています。
--nosaveは設定ファイルも削除するオプションです。
--recursiveは不要になった依存パッケージもあわせて再帰的(recursive) に削除するオプションです。

短縮オプションを使うべきではないのか?

僕は、最終的には短縮オプションを覚えるべきだと考えています。そのほうが入力が少なくて効率的です。
しかし、短縮オプションを見てすぐに意味がわからないうちは、完全なオプション名を使用することで何を実行しているのかを理解している状態にすることをおすすめします。

短縮オプションの意味を調べたいとき

pacmanの短縮オプションの意味を調べたいときは、以下のコマンドを使用してヘルプを表示できます。

Terminal window
pacman --help

また、各操作の詳細な説明は--helpオプションとその操作を組み合わせることで表示できます。
例えば、-Sオプションの詳細を知りたい場合は、以下のように入力します。

Terminal window
pacman -S --help

さらに詳しく知りたい場合はmanでマニュアルを確認することもできます。

Terminal window
man pacman

ArchWikiもわかりやすいのでおすすめです(pacmanのページは日本語に対応しています!)。

おわりに

短縮オプションを使わずにpacmanを使用する方法を紹介しました。
コマンドの意味を理解する一助になれば幸いです。